車の雨漏りが起こる原因と修理費用の目安

車の雨漏りはめったに起こらないことですが、いったん起きてしまうとやっかいな問題です。
雨漏りする車は、電気系統がショートしたり、錆による劣化や、カビによる人体への害という問題を抱えます。
今回は、そんなやっかいな車の雨漏りが起こる原因と修理費用の目安をお伝えいたします。
目次
車が雨漏りする3つの原因
車の雨漏りの原因箇所は、雨が降ったあとや洗車後に確認してみましょう。
ホースで水をかけても確かめられます。
もっと確実に雨漏りを確かめるには、ガソリンスタンドの洗車機で車を洗う際に、車に乗って雨漏り箇所をチェックする方法もあります。
洗車機は吹き付ける水の圧力が強いので、普通の雨ではわかりにくいごく小さな穴やゴム、パッキンの劣化もはっきりわかります。
それでは、車が雨漏りする3つの原因をご紹介いたします。
原因1. 衝突の衝撃でできた隙間から雨漏りしている
事故などで衝突した経験のある車の場合、衝突の衝撃でできた隙間から雨漏りしていると考えられます。
しかし、衝突の経験がない場合には、原因はほかにあります。
原因2. ゴムやパッキンの劣化
車が雨漏りするのは、頻繁に開閉するドア付近や後部座席、トランクなどに集中しています。
このドアやフロントガラスの縁を固定しているゴムやパッキンの劣化やひび割れにより雨水が侵入してきます。
昔はゴムの材質が悪かったために、すぐ劣化して硬くなり、雨水が入ることが多かったのですが、最近ではそのようなことは少なくなりました。
しかし、まったくないわけではありません。
車は長時間太陽光に晒された状態で走ったり、駐車していますから、どうしてもゴムやパッキンの劣化は避けられないのです。
原因3. ボディの劣化
ボディの劣化で雨漏りすることもあります。
天井部分からの雨漏りは、ドアから伝って雨水が漏れる場合もありますが、天井にひび割れがあってそこから漏れてくることもあります。
長年乗っている車では、ボディの劣化を疑ってみましょう。
車が雨漏りすると困ること
車の中には電気系統があちこち張り巡らされているため、雨漏りが原因でショートする可能性があります。
また、雨漏りから錆が発生して車のボディや、フレームなどを劣化させると車の強度が弱くなってしまいます。
雨漏りはカビを発生させる元にもなります。カビが生えると異臭がするようになり、人体にとても悪影響を及ぼします。
車の雨漏りを修理しよう
車の雨漏りには、DIYでできるものもあります。もちろん修理業者でなければできない修理もあります。それぞれ見ていきましょう。
自分でできる雨漏り修理
小さな穴を塞ぐには、カー用品店で売っているシリコンコーキングや、ゴム製シールを使うことができます。
シリコンコーキングやゴム製シールは、とりあえずの応急処置として使ってもよいでしょう。
また、雨漏りによる錆も、カー用品店で売られている、錆び取り剤を使って修理することが可能です。
完璧な仕上がりを求めなければ、こういったカー用品でも十分に対応できます。
業者に依頼したほうがよい雨漏り修理
ゴムやパッキンの劣化は、素人では交換できないため、業者に依頼しましょう。
ほかにも、傷の具合や穴の大きさによっては、素人では手に負えないケースもあります。
DIYのメリットは安く簡単にできることですが、一度DIYで修理を始めると、途中で自分の手に負えないことがわかって中止しても、手遅れの場合があります。
このようなケースでは、最初から修理業者に依頼するのに比べて、ずっと高い料金を請求されることもあるため注意しましょう。
修理にかかる費用は業者に依頼する場合1万円〜数十万円
車の雨漏り修理にかかる費用は、DIYであれば数千円程度で済みます。
業者に依頼する場合は、ゴムやパッキンの交換は1万円~1万5千円くらいでしょう。
車の天井に穴が開いたり、トランクの雨漏りを修理するには数万円~数十万円くらいかかります。
あまりに修理費の見積もりが高い場合は、買い替えを検討したほうがよいでしょう。
特にぶつけたわけでもないのに、天井に穴が開いたりトランクがしっかり閉まらないようでは、車そのものの寿命とも考えられます。
車の寿命がきているのに、雨漏りによる錆などが加わると、さらに車全体の劣化が進みます。
【まとめ】車が雨漏りしたらすぐに修理しよう
車の雨漏りの原因は、ゴムやパッキン、ボディの劣化などが考えられます。
原因がなんであれ、雨漏りは車の劣化を早めます。
無理せず専門業者に依頼して速やかに対処しましょう。
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